備前焼高価買取

日本六古窯の一つである備前焼
作家作品から古備前まで、

古美術はじめ堂にお任せください

備前焼は岡山県備前市の伊部地区を中心に作られており、日本六古窯のひとつにも数えられています。
釉薬を使わず絵付もしない備前焼は、シンプルながら土や自然釉の美しさを最大限に引き出している焼物と言えるでしょう。
古くは茶陶としても珍重されていた備前焼ですが、明治以降は磁器の流行に押され人気は下火になっていました。
しかし近年になってその芸術性が再評価されています。
もしご売却をお考えの備前焼がございましたら、経験豊富な鑑定士がいる古美術はじめ堂へ一度ご相談ください。

備前焼の査定ポイント

ポイントその①
作者

備前焼に限らずほとんどの陶磁器に言えることではありますが、作家作品の場合は作者の名前で大体の査定額が決まります。
高価買取となりやすいのは、人間国宝である金重陶陽、山本陶秀、藤原雄、藤原啓、伊勢崎淳など著名作家の作品となります。
また、作家名と同時に共箱（作者のサインや落款が入った木箱）の有無も重要です。
陶磁器の中でも備前焼は特に共箱が重視される傾向がありますので、共箱がある場合は必ず一緒に査定にお出しください。

ポイントその②
窯変

窯内での位置や温度変化、土の性質、灰の掛かり方などによって千差万別の表情を見せる備前焼の模様は「窯変(景色)」と呼ばれます。
赤白のコントラストが美しい「緋襷」や、自然釉が胡麻のように降りかかった「胡麻」、厚く掛かった灰が黒く発色した「焦げ」など、その種類も豊富です。
窯変は備前焼の重要な鑑賞ポイントですので、美しい窯変の作品はそれだけで高く評価されます。
同じ作者、同じ造形の作品でも、窯変の有無や出方次第で査定額が大きく変動するのが備前焼買取の特徴でもあります。

ポイントその③
造形

備前焼は長い時間を掛けてじっくり焼き締めるため強度が高いのも長所のひとつです。
加えて表面を釉薬で覆わないため、細かな造形や鋭角な造形を潰さず破損の心配も少なく表現できます。
そのため備前焼では繊細な造形の作品も多く作られており、金重陶陽の置物などは大変人気があります。
シンプルだからこそちょっとした造形の違いも目立ちやすい備前焼では、美しいバランスの作品は高く評価されます。

主な備前焼作家

伊勢崎淳／伊勢崎満／大饗仁堂／隠崎隆一／金重晃介／金重素山／金重陶陽／小西陶古／島村光／中村六郎／西村春湖／原田拾六／藤原啓／藤原雄／森陶岳／山本陶秀

よくあるご質問

作者がわからないのですが買取可能でしょうか？: 作者不明や作家作品ではない備前焼も買取しております。お気軽にご相談ください。

共箱がないのですが、値段はつきますか？: お品物によりますが、著名作家の作品であれば共箱が無くても高価買取となることもございます。しっかりと拝見いたしますので、ぜひ一度査定にお出しください。

陶器以外のものもありますが、まとめて買取してもらえますか？: 陶器以外にも、骨董品、茶道具、掛軸など買取しておりますので、気になるお品物はお問合せください。

備前のご売却について

備前焼のルーツは古く、古墳時代の須恵器にまで遡りますが、現在のような形になったのは鎌倉から桃山時代にかけてとされています。
1200～1300℃の高温でじっくりと10日前後をかけて焼き締められるため「投げても割れない」と言われるほど丈夫で、古くから日用雑器として愛されていました。
室町時代以降は茶陶や置物なども盛んに作られるようになりましたが、江戸末期頃から有田焼や瀬戸焼の大量生産に押され徐々に備前焼は生産数を落としていきます。
しかし、昭和に入り人間国宝に認定された金重陶陽を中心に再び備前焼の人気が高まり、国内のみならず海外からも注目されるようになりました。
その後も多くの人間国宝を輩出してきた備前焼は、現在では芸術性の高い陶磁器のひとつとして不動の地位を築いています。
もしお手元に価値のわからない備前焼がございましたら、ぜひ一度古美術はじめ堂にご相談ください。